環境対策
モーダルシフト促進に向けた取組について
中長距離フェリーは大量輸送が可能でCO2排出量が営業用トラックの1/6であるなど輸送効率に優れた環境にやさしい輸送機関です。このためトラック輸送から海上輸送に転換するモーダルシフトが国策として推進されています。
これに加え、最近ではトラック事業におけるドライバー不足や長時間労働の是正等働き方改革に向けた対応のため、モーダルシフト需要が拡大傾向にあることから、中長距離フェリー各社は船型大型化等更なる輸送能力の充実・強化に取り組んでいます。
環境対策について
SOx規制への対応
平成28年10月に開催されたIMO海洋環境保護委員会(MEPC70)において、世界の一般海域における船舶燃料油に含まれる硫黄分濃度が現状の3.5%以下から0.5%以下に強化される時期を2020年1月とすることが決定されました。
旅客船業界では、総コストに占める燃料費の割合が約3割を占めていることから、経営に与える影響は大きいものと懸念されており、特に経営上大きな影響を受ける高硫黄C重油燃料を使用する事業者を中心に「SOx対策特別委員会」を組織し、業界としての最重要課題として取り組むこととしており、2020年1月以降に供給される新たな規制適合油については、現在の高硫黄C重油と同等レベルの価格で安定的に供給されること等を国に要望しています。